こんにちは、みなさん。さこ氏です。
車いすバスケットボールは、スピード感と迫力にあふれるパラスポーツの花形スポーツです。今回は、この競技の魅力と、対象となる障がいの種類、そして選手を支える理学療法士の役割について、簡単にご紹介します。
R(理由)
- 上肢の高度な操作性と戦術理解が求められるハイレベルな競技
- 障がいの特性に合わせたトレーニングとケアが選手寿命に直結
- 理学療法士の介入で、ケガ予防とパフォーマンス維持が可能になる
E(具体例)
1.車いすバスケットボールの魅力とルール

国際ルールではコートサイズやリングの高さは健常者のバスケットボールと同じです。ただし、ボールを持ったまま車いすを2回以上漕ぐとトラベリングとなります。そのため再度ドリブルが必要となります。ダブルドリブルはありませんといった、独自のルールがあります。
魅力は、スピードと激しいコンタクト、そして戦術性の高さです。車いす同士のぶつかり合いは迫力満点で、観戦者を引き込みます。

車いすバスケはリングやコートのサイズは一般バスケと同じ。ボールを持ったまま2プッシュでドリブルが必要なのが大きな違いです。



立つことができないと参加できないんですか?



いいえ。下肢に障がいがあればOK。体験会も各地で開催されていますよ。また近年では、障がいがなくても参加できる大会もあります。
2.対象となる障がい


車いすバスケットボールは、下肢に障がいがある方が対象です。主な対象は以下の通りです。
- 脊髄損傷:事故や病気により下肢の運動・感覚に障がいがある場合。
- 切断(下肢):大腿切断や下腿切断など。
- 脳性麻痺:下肢に麻痺や筋緊張異常がある場合。
- 骨・関節疾患:関節の強直や変形など。
- その他:ポリオ後遺症、二分脊椎など。
3.クラス分け制度
選手は1.0〜4.5点のクラスに分類されます。1.0点は障がいが重い選手、4.5点は比較的軽い選手です。コート上5人の合計は14点以内に制限されます。そのため障がいの軽い選手だけ出場することはできません。戦術にも影響され、ハイポインター、ローポインターいった各選手ごとの役割があります。



1.0〜4.5点って、何が違うんですか?



「ざっくりいうと体幹や下肢の機能がどれくらい使えるか。コート内の選手5人の合計が14点以内という制限があるので、点数の組み合わせが戦術になります。
4.理学療法士の役割


- 肩・肘・手首の障害予防(オーバーユース対策)
- 体幹の安定性強化(座位バランス向上)
- 試合後のリカバリー(ストレッチ・アイシング・物理療法)
- 障がい特性に合わせたトレーニング指導



肩のオーバーユースを減らすには、まず何をすれば?



①押す量と方向の分散、②肩甲帯の可動域確保、③体幹の安定化。この3つをルーティン化しましょう。
P(まとめ)



体験できる場所はどこで探せますか?



まずはJWBFの地域チーム情報と、各自治体の体験会をチェック。リンクを関連記事にまとめておきます。
車いすバスケットボールは、選手とサポートスタッフが一体となって作り上げる魅力的な競技です。理学療法士はその舞台裏で、選手の健康とパフォーマンスを支えている存在です。



ぜひ一度試合を見てみてください。その面白さの虜になりますよ。